ラテン・ダンスの魅力は何と云っても、それが庶民によって編み出され、見よう見まねで広まり、心底愛されている点に尽きます。しかしながら本日は少し趣向を変えて、朝も早よから世界の頂点を極めたペアダンスの神業パフォーマンスを堪能して頂きましょう。
ロシア出身のユリア・ザゴルイチェンコさんとイタリア人のリカルド・コッキさんのペア。2018年2月に日本で開催された『アジア・オープン』を皮切りに、世界最高峰のダンスコンテストで破竹の29連勝を成し遂げたまさに2010年代を代表する押しも押されぬ世界最高のプロラテンチャンピオンでした(と云うのも、昨年10月に惜しまれつつ引退してしまいました)。
こちらの映像は2016年、丁度、彼らが世界ランキングで熾烈なトップ争いを繰り広げていた頃合いに、パリで開催された『WDC プロフェッショナル・ショーケース』で披露された伝説のパフォーマンスです。ふたりは数々の名演技を残していますが、個人的にはこのスパニッシュ・ダンスがイチオシ♪
限られた時間内にドラマチックに女の一生を描き切る構成力もさることながら、愛と憎しみを全身全霊で表現するユリアさんの鬼気迫る演技には圧倒されます。Welcome to the Ballroom, and enjoy the extravaganza of Love and Hate of the decade♪
