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 中学校一年生当時、政治風刺から芸能スキャンダルや競馬予想まで盛り込んだ手書きの冊子を作成し、校内で回覧したことから全校集会にてお叱りを受ける。翌年、神奈川県・鎌倉市へ移転。中学時代はバスケットボールに熱中し、高校在学時に始めた今はなき松竹大船撮影所でのアルバイトを通じてメディアに興味を抱く。

 神奈川県立藤沢西高校卒業後、ジャーナリズムならば本場に学べ、とばかりに徒手空拳にて勇躍渡米。1884年に創設された米東部名門州立大のテンプル大学にてアメリカ文化を学ぶ。大都市にしては日本人比率の極めて低いフィラデルフィアという建国の地で、同国を軸に廻った20世紀の往きし来し方に想いを馳せ、同大教養学部アメリカ研究学科卒業後帰国。

 80年代半ば、未だ鎖国状態にあったベトナム、カンボジアにおける報道取材を皮切りに世界50カ国以上の国々を訪れ国際政治、経済から文化、スポーツに至る幅広い分野で取材・執筆活動を続ける。"世界の国歌"、"社歌"の分野では国内唯一の専門家。外国誌を含む新聞、雑誌への寄稿の他、テレビ、ラジオ出演、講演多数。

 2017年、原爆により焦土と化した広島市が辿った戦後復興の誇り高くも壮絶な道程をヒューマン・ドキュメンタリーとしてつぶさに描いた長編ノンフィクション『平和の すみか 夢を喰らい広島を甦らせたつわものたち』(原題)が、第15回『開高健ノンフィクション賞』(主催 集英社、一ツ橋綜合財団)にノミネートされる(応募総数183編のうち4作品)。同作は2019年、『平和の すみか 広島から続く道の先に』(集英社クリエイティブ刊)として刊行される。

 また、2019年に上梓した広島の高校生たちが被爆体験証言者の被爆直後の”記憶"を聞き取り、1年をかけて1枚の油絵に”記録"する広島市立基町高等学校創造表現コースのプロジェクトを追った『平和のバトン 広島の高校生が描いた8月6日の記憶』(くもん出版刊)は2020年、第66回 青少年読書感想文全国コンクールの課題図書〈中学校の部〉に選出される。

2019年から開催されている『NIKKEI 全国 社歌コンテスト』(主催 日本経済新聞社)では審査員を務める。

 主な著書に世界84カ国の国歌を集めた『国のうた』(角川ソフィア文庫: KADOKAWA刊)、大手40数社の企業理念と波乱に満ちたその歴史に迫った『社歌』(文藝春秋刊) 、就学児童向けビジュアル書籍『国際理解を深める 世界の国歌・国旗大事典 』、『世界の名言大事典 英語でふれる77人のことば』(共にくもん出版刊)、厳選された名言の歴史的、社会的背景を綴った『The Words 世界123賢人が英語で贈るメッセージ』(朝日新聞出版刊)、日本の近代を築いた名演説、スピーチを考察した『日本人の誇りを呼び覚ます 魂のスピーチ』(廣済堂出版)などがある。また、本邦初のコンピレーションアルバムCD『社歌』や『鉄歌~鉄道会社の歌』(共にキングレコード) などの監修も務める。東京都在住。