第15回開高健ノンフィクション賞の最終選考作となった本作は、 昭和20年から24年を軸に、原爆により焦土と化した広島が「平和都市」として奇跡の復興を遂げたその”原点”に迫った戦後初の長編ノンフィクションです。
戦後、「生き残った」有名無名のつわものたちは命を張って日本政府、GHQに立ち向かいます。原爆によって虫けらのように殺された家族、友人、同僚たちの無念を晴らすため、 自らが「生きる」ため、「平和」を武器に闘いを挑みました。
被爆都市・広島の戦後復興を通して今、改めて「平和」の意味を問いかけます。