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  書籍に挟まれている読者カードは、切手を貼らなければならないこともあり通常、(漫画雑誌を除けば)返信率は極めて低いと云われています。しかしながら拙著『平和のバトン〜広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶』は、本年度の青少年読書感想文全国コンクールの課題図書〈中学校の部〉に選ばれたこともあり、有り難いことにたくさんの皆様が感想を寄せて下さっています。読者からのお便りは、著者にとっては何物にも代え難い宝物です。今日はその中から幾つかをご紹介させて頂きます。

 

■今まで原爆のことはどこか他人事のように感じていましたが、この本を読んで平和の意味や自分に出来ることを考えるきっかけになりました(13歳・女)

■母である私が読んでもおもしろかった。高校生の修学旅行で広島へ行きましたが、もう一度、行って見たいと思います。体験談を読んで涙が止まりませんでした(14歳・男の母親)

■子どもには重い内容かと思いましたが、読んでみて必要性を理解出来た。是非、子どもに読ませたい(13歳・男の母親)

■どの章を読んでも心が張り裂けそうでした。悲劇を二度と繰り返さないためにも、この本は世界の人に読んでもらいたい(15歳・男)

■原爆への想いが詰まった本でした。自分も絵を描きますが、人の想いを伝えるために描いたことはありません。「絵」の持つ可能性について考えさせられました(13歳・女)

■これまでの「数字」ではなく、「絵」に記録することで一人一人の物語によって原爆の悲惨さを語り継げることを知りました。この活動がさらに広まって欲しい(15歳・男)

■息子は本が好きではなく、いつも途中で諦めてしまうのですが、この本は集中して一気に読んでしまったので驚きました。私も読んで、胸が苦しくなりました(12歳・男の母親)

■今、当たり前のように続いている「平和」が当たり前ではないことを知りました(15歳・女)

■被爆者の体験談を読んで、心の中で手を合わせました(13歳・男)