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   今月10日に新著『国旗・国歌・国民〜スタジアムの熱狂と沈黙』(角川新書)がKADOKAWAさんから刊行されます。本作は「日の丸」、『君が代』を含む世界各国の国旗・国歌の来歴をつぶさに繙きながら、オリンピックやFIFAワールドカップといった世界的スポーツイベントとの歴史的、社会的関係を考察した本邦初の試みとなります(私にとっては初めての新書です♪)。

 

   近代の訪れと共に誕生した国家のシンボル「国旗」、そして主題歌たる「国歌」は、愛国心(Patriotism)と国家主義(Nationalism)の狭間で揺れ動いて来ました。人々の幸福に寄与する「スポーツ」もまた近代を象徴する文化装置として広く定着しています。

   オリンピックを国威発揚に利用したナチス・ドイツや前回の東京オリンピックの顛末、民族主義の台頭によって分離独立の瀬戸際に立つ現在の英国やスペインのサッカー、ラグビー事情などを例に挙げながら、国旗・国歌を取り巻く愛憎劇、近代の相克を描いています(新書ということで、何ともまぁ挑発的なオビですが…汗)。さぁ! 本屋さん目指して、ヨーイ、ドンッ♪