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広島市立基町高校・創造表現コースの「次世代と描く原爆の絵」プロジェクトでは、どのような作品が描かれているのか教えて欲しい、観てみたいといった声が多数寄せられているため、所蔵されている広島平和記念資料館の許諾を得て、過去13年間に131名の高校生たちによって描かれた152点もの作品群の中から数点を順次、(拙著『平和のバトン〜広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶』に収録されていない作品を中心に) ここでご紹介させて頂いています。

 

『両手に瓶を持ち帰りながら見た原爆ドーム』 作/河崎泰斗 所蔵/広島平和記念資料館 (2019年度)

 

   昭和20年8月10日、被爆体験証言者の國分良德さんは叔母から、被爆死した母や叔母の生家がどうなっているか見て来るように言いつけられました。ちょうど食堂の空き地を歩いていたところ、木箱に残されていた空のサイダー瓶を見つけます。家にあった瓶はどれも、原爆によって壊れたり溶けてしまっていたため、國分さんは2本の瓶を大切に持ち帰りました。これは、その帰途に見上げた原爆ドームの姿です。この作品からも被爆直後、瓦礫の中に立った原爆ドームが醸し出す不気味さがひしひしと伝わって来ます。

 

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