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賞罰にはとんと縁がなかった私ですが此の度、拙著『平和のバトン〜広島の高校生たちが描いた86日の記憶』で、一般社団法人 日本子どもの本研究会の第4回「作品賞」を受賞するといった幸運に恵まれました。改めてお力添え頂いた被爆体験証言者の皆様、広島市立基町高等学校、そして広島平和記念資料館の皆様に心より感謝の意を表します。

 

昭和42年に増村王子さんや吉村証子さんら15名の創立メンバーによって発足した同会には、著名な作家や画家の先生方のみならず、児童文学研究者や教師、図書館司書といった児童図書に携わる様々な分野の皆様が参加されており(515)、長年の研究活動を通じて、児童図書の普及と向上に貢献して来られました。

拙著がこうした錚々たる専門家の皆様方の目に止まり、栄誉ある賞を頂けたことはまさに青天の霹靂、身に余る光栄です。これからもご期待に添うべく、より一層精進してまいりますので宜しくお願い申し上げます(https://www.jasclhonken.com/事業-各賞/作品賞/)

 

この子(作品)は、この世に生を受けてまだ1年余りです。小さな子どもですが、大きな使命を背負って生まれて来ました。誕生以来、同じ年頃の子どもたちの、その柔らかな手に取ってもらいたいとの想いで手をかけて来ましたが、こうしてこころある大人たちにも見守られ、すくすくと育って行くことでしょう。

お陰様で本作は、すでに「広島」の枠を超えて全国を駆け巡っています。次は「世界」へ。皆様からのご指導、ご助言を頂きながら、平和のバトンを多くの皆様へ。思いの丈を伝えられなかった過去の子どもたち、今を生きる子どもたち、そして未来の子どもたちへと手渡してまいりますので、引き続きご支援を頂ければ幸いに存じます。