20200607 .png   何の因果か、海外で日本人に見られたことがありません。中南米ではスペイン語で道を聞かれます。米国では、「日系人のくせに日本の何がわかるんだ!」と、当の日系人に叱られたこともありました(苦笑)。

 

   最も驚いたのは留学時代。キャンパスでプエルトリコ出身の美女とすれ違い、見ると口をあんぐり開けて立ち止まっているではありませんか! 「ま、そういうこともあるだろう〜♪」と、得意満面だったのも束の間。後で話してみたところ、彼女の故郷にいる従兄弟が私と瓜ふたつで「彼がなぜここに!?!」とびっくり仰天したそうです(泣笑)。そもそも欧米人には、中国人も韓国人も日本人も見分けがつかない、とはよく云われますが、香港を訪れた時でさえ、米国帰りの中国人に見られるなど、どうにもこうにも無国籍な面構えのようです。

 

   こうした怪しい風貌は、こと取材ともなるとメリットの方が多いように思います。日本人男性の場合、欧米のみならずアジアでも年齢よりは若く見られる傾向があります。やもすれば軽く見られてしまう(要は、舐められる)。また、先に綴ったようにネクタイ姿で取材に臨むと銀行マンか商社マンのような風体になってしまう方も多い(要は、とっつきにくい)。私の場合はどうやら、「何か知らんけど、どこかで会ったことがあるようなツラだな」となり、コミュニケーションが取りやすいようです(笑)。それなりに面の皮だけは厚いのかも知れません。