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これまでトップクラスの魅惑的なダンスの数々をご紹介して来ましたが、中南米・カリブ海地域でどれほどダンスが愛され、浸透しているかを知るには、やっぱり素人さんの踊りを観るのが一番っ♪

 

かつてザ・タイガースやザ・ピーナッツ、そしてあのピンク・レディーの振り付けを担当した名振付師 土居甫さんは生前、「日本人の振り付けは上半身」と仰っていました。農耕民族である日本人の踊りの基本は摺り足。狩猟に要する飛んだり跳ねたりといった動きをベースにした身体表現は、比較的希薄だったと云えるでしょう。こうした傾向は、AKB48を始め日本の芸能界に脈々と受け継がれています。

 

しかしながら、ダンスというものは本来、下半身が主役です。文章に例えれば、腰の動きは”主語”で、ステップが”動詞”、手の動きは”形容詞”、添え物に過ぎません。この動画を観ると一目瞭然です。ドミニカ共和国の街角のバールの前で「バチャータ」(Bachata)を踊る女の子たち。どうですか、この素人さんの滑らかな腰の動き♪ もうね。すぐにでもお相手願いたい♪ 

 

かなり中毒性のあるこの曲はホアン・ソリアーノさんの『メリーナ』。ペラッペラのギターの音が泣かせます。でもって甘〜い歌声♪ どんだけイケメンかと思いきやこちらがソリアーノさんのお顔立ち。

ラテン系の優れた男性歌手はなぜか皆さん、美声とは裏腹のいかつい顔つきの方が多い。これがまたラテン・ミュージックの魅力(?) なのでしょう。