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エグザイルを始めとする日本のダンスグループを観ていると素直に、日本人もダンスがうまくなったなぁ〜と思います。日本のストリート・ダンスの歴史は1970年代後半から始まる原宿歩行者天国、いわゆる”ホコ天”が嚆矢とされていますが、竹の子族やローラー族など、ダンスのレベルから云えば、今となっては穴かあったら一目散に入りたいほど恥ずかしい代物でした。その後、バブル経済期に突入しディスコ・ブームの到来と共にZOOやTRFが大人気を博します。

 

最近のダンスグループは確かにうまくなった。けれども、何と云うか”色気”がない。ダンスはアクロバットではないので、跳んだり跳ねたりすればいい、というわけではありません。そこでラテン・ダンスからはまたちょいと横道に逸れますがブルーノ・マーズさんです。

 

グラミー賞を11回も受賞している押しも押されぬスーパースターのマーズさん(これまでのシングル累計売り上げは何と約1億8000万枚!)。母親はフィリピン出身の歌手で、父親はプエルトリカンと東欧系ユダヤ人の血をひくドラマー。高校まではハワイで育ったという何ともインターナショナルというか、アメリカン・シンボルのようなエンターテイナーです。

 

マーズさんは、リトル・リチャードを思わす甘いマスクとマイケル・ジャクソン張りのダンスで有名ですが、ダンスの腕前が全米屈指であるにも関わらず、敢えてマイケルのようなストイックさは前面に出さず、チンピラ風のキャラクターに徹しているところがさすがはプロフェッショナル♪ 彼のダンスを観ていると、指先であるとか首、肩の細かい動き、顔の角度ひとつでファンキーな味わいを醸し出しているのが判ります。何とも色っぽいじゃあ、あ〜りませんか♪ 日本や韓国のダンスグループは、技術的にはかなりのレベルにまで達していますが、こういったさり気ないけれどもこなれた領域ともなるとまだまだ、と云わざるを得ません。

 

曲は英国出身のDJ & プロデューサーのマーク・ロンソンさんとタッグを組んで2014年に発売された『Uptown Funk』(ダウンロードとディスクの売り上げは2000万枚!)。昔懐かしいオールド・スクール・ファンクをベースにラップを融合させたキレのいい名曲です(ベースラインがもうね、カッコ良すぎです♪)。ダンスはからっきしダメな私ですが、気分をアップに持って行きたい時には、いつもこの曲を聴いて一日をキックオフさせます♪