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無謀にも「ダンス」が中学校で必修化されたのが8年前。お上が云うところのダンスとは、「創作ダンス」(「身心の開放」なのだとかに「フォークダンス」(オクラホマ・ミキサー復活っ!)と来て、おやまぁ「現代的なリズムのダンス」とな。

『中学校学習指導要領解説保健体育編』によれば「現代的なリズムのダンス」は、「ロックやヒップホップなどの現代的なリズムの曲で踊るダンスを示しており、リズムの特徴をとらえ、変化のある動きを組み合わせて、リズムに乗って体幹部(重心部)を中心に全身で自由に弾んで踊ることをねらいとしている」そうです。

 

いやはや何とも楽しくなさそうな授業ですね。体育の先生も、「ダンスが得意ではない先生が一生懸命に動く姿は、苦手な生徒を勇気付けるとともに授業の雰囲気を盛り上げます」と指導されては立つ瀬がありません。

そもそもダンスは教えられるものではなく、自然にからだが動き出す、感情の趣くままに楽しめなければ意味がありません。決められた型に嵌められてやるものでもない。尤も、子供たちにとってヒップホップと云えば、半グレ仕様のダンスグループか、メカニカル重視の隣国のダンサーしかお手本がないというのも悲しい現実です。また、こうした正規の「授業」ともなると、必ず顔を出すのが「学生らしいダンス」という余計なお節介です。

 

ならば今日は、これぞ「学生らしいダンス」のお手本をお目にかけましょう♪ ヒップホップの源流は西アフリカと云われていますが、こちらは東アフリカに位置するウガンダ共和国出身のダンスグループ ゲットー・ギッズ(Ghetto Kids)です。首都カンパラ郊外のスラム街カトウェ(Katwe)で、アレックスとフレッド、バチャー、パトリシア、アイザックといった子供たちによって2014年に結成されました。

 

彼らは、ただただ楽しくて踊っていただけなのですが、同国の人気アーティスト エディ・ケンゾのヒット曲『スタイル・ゾー』(StyleZo) に乗せて踊った動画をYouTubeにアップしたところ瞬く間に800万アクセスを記録。2017年になって米国のラッパー フレンチ・モンタナの『Unforgettable』のPVにも起用されたことから一気に注目を集め、今ではアフリカ各国のみならず欧米でも人気が高まっています。

 

ゲットー・ギッズのダンスは、決して大人びたものではなく、大人に媚びたものでもありません。「学生らしい」と云えば、普通は規律正しいお行儀の良い振る舞いを指しますが、彼らの場合は自由奔放っ♪ 有名ダンサーを真似たセクシュアルな動きはなく、これ見よがしの振り付けもない。ところが、そこらのヒップホップダンサーなんぞ到底敵わないほど健康的で弾けるようなステップを見せてくれます♪ これこそが清く正しい「学生らしいダンス」というものですよ、PTAの皆さん。

 

制服姿がかわいらしい♪ ところがダンスは超一流っ! オリジナリティ溢れる振り付け! 曲はウガンダのアーティスト エディ・ケンゾの『スタイル・ゾー』(Kadondo)

フレンチ・モンタナが歌う『Unforgettable』のドキュメンタリータッチのプロモーション・フィルム。撮影は彼らが生まれ育ったスラム街カトウェ。貧しいながらも楽しい我が家。赤ん坊からしてリズム感が違う!

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