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 私たちにも馴染み深いセイコーホールディングス株式会社様は今年、創業140年を迎えたと云います。初代 服部金太郎氏が明治14年に時計店を開業。25年には精工舎を設立し掛時計の製造を始め、東京・銀座4丁目の角に時計塔付きの店舗を構えたのは明治27年のことでした。

それ以来、同社はこの国の時を報せ、時を刻んで来ました。東京で開催された第18回オリンピック競技大会では公式計時を担い数々の世界記録を計測し、平成23年3月11日14時46分18.1秒。あの日も同社は正確に、時を刻みました。あれから10年、

 

 あの時を忘れない。進み続けるために。

 

    東京・銀座のランドマークである和光時計塔のショーウインドウには今月6日から11日まで、このメッセージがディスプレイされていました。これまでは、東日本大震災が発生した時刻に「鎮魂と希望の鐘」が鳴らされていましたが、今年は初めて、鎮魂の1分後に「未来への希望の鐘」が鳴らされました。

 

 10年の時は、私たちに

 再び立ち上がり

 前に進む強さを

 少しずつ蓄えてくれました。

 いま、再び厳しい環境の中でも、

 決して止まることのない

 希望の時をお報せします。

 

    11日17時半からは北の丸公園内の日本武道館において、同社が平成25年から続けている『”わ”で奏でる東日本応援コンサート2021 in 日本武道館』が無観客で開催されました。私も、第二回『NIKKEI 全国社歌コンテスト』(主催 日本経済新聞社)において同社のイメージソング『時代とハートを動かすセイコー』を「弓狩匡純賞」に選ばせて頂いたことから、ライブ配信にて堪能させて頂きました。

 応援団長に加山雄三氏を迎え、ピアニストの辻井伸行氏や歌手の渡辺真知子氏、大橋純子氏、コーラスグループ サーカスらが出演した和やかなコンサートの様子からも、被災直後から日本赤十字社を通じて義捐金を拠出し、腕時計を寄贈した同社の心意気、社会貢献活動の幅広さを実感することが出来ました。

 中でも圧巻だったのは、全日本合唱連盟のサポートで1都3県の合唱団から応募された 6グループ 115名(埼玉県立伊奈学園総合高等学校 音楽部や埼玉栄高等学校 コーラス部、慶應ワグネルソサエティOB有志ら)によって結成された「2011希望の”わ”合唱団」が歌った『上を向いて歩こう』でした。同社の社員のことばを紡いだ『時代とハートを動かすセイコー』には、

 

〽 急がないで 一歩ずつ

一秒を大切に

 

 といった歌詞があります。新型コロナウイルス禍によって、停滞を余儀なくされた私たちの生活は、やがてまた動き始めることでしょう。一歩、また一歩。これまでとは異なった音色と色彩を帯びて。あれから10年、こころの復興は未だ道半ば。共に時を刻み、歩み続けるために、

 

  〽 少し先にあるなにか

進む勇気を持って

 

”わ”で奏でる東日本応援コンサート2021 in 日本武道館』の詳細は、こちらの公式サイトをご覧下さい。

コンサートの模様は4月17日(土) 16:00〜16:55、BS日テレにて放映されます。