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   緊急事態宣言が解除されたとは云え、表立ってハジけるわけには行きませんね。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、引き続きマスクを着用し、多人数での会食は控え、慎ましやかに過ごすことが求められます。というわけで、せめて見聴きするだけでもハジけたい! と渇望しておられるストレス指数100%の皆さんに、今朝は文字通りのキレッキレッのダンスをお届けします♪

 

   ちなみにこの「キレキレ」という言葉、「頭が切れる」といったように頭脳や動作の俊敏さを形容する動詞慣用句が名詞化したものですが、興味深いことに長崎県・壱岐島の方言にも残されています(『文教國文學』8号〔1979年〕 友定賢治 著「壱岐島方言の育児語」より)。主に「洗う」、「掃く」、「拭く」といった意味で使われていたため、「きれいにする」といった語意があります。ダンスも然り、指先や足先のひとつひとつのムーブメントにまで神経が行き届き、所作が”きれい”でなければキレてる、キレてるぅ〜♪ とはなりませんね。

 

 そう云えば、この「キレてるぅ〜♪」は、ボディビルの大会でよく用いられるお約束の”かけ声”です。その他にも「デカいよ〜」や「仕上がってるよ〜」などは序の口。「腹筋 6LDK!」や「ナイス上腕二頭筋っ! チョモランマ」、「血管うねうねマスクメロン」、「腹斜筋で大根すりおろしたい〜♪」等々、誠に味わい深いフレーズが数多くあります。同じ”筋肉運動”ということで、とんでもないレベルのダンスに当て嵌めるとすれば、さしもの「そこまで絞るには、眠れない夜もあったろう」でしょうか。

 

   但し、本日ご紹介する動画は、掛け値なしにキレッキレッなので、正直なところ見終えると、あまりの凄さにぐったりしてしまいます。その意味においては「閲覧注意」なので、お含みおき下さい♪

 

まずはこちら、英ロンドンを拠点に活躍するCEO ダンサーズの一員であるエジヌ・アシヌガさん(Ezinne Asinugo)のダンスをご覧下さい。ナイジェリア連邦共和国出身の彼女のダンスは…とにもかくにもヤバい!! チキチキ来ます。はい。ロンドンのオックスフォード・ストリートのど真ん中を占拠しちゃってます♪ 曲はコンゴ民主共和国出身アウィロ・ロンゴンバさん(Awilo Longomba) の『ブンデレレ』(Bundelele)。何とも香ばしいタイトルですが、リンガラ語でそのものズバリ「ダンス」という意味です。ロンゴンバさんは、スークース(1940年代にアフリカン・ルンバから生まれたダンス・ミュージック。東アフリカでは「リンガラ」と称されます)の中でもテンポの速いンドンボロ(Ndombolo) の第一人者として知られています。

でもってこちらは、コロンビア共和国第二の都市カリで総勢80名ものダンサーを擁する有名ダンス・カンパニー『スウィング・ラティーノ』(Swing Latino)の選抜メンバーによる驚愕のパフォーマンスです!! (アクロバティックな振り付けが大人気で、ジェニファー・ロペスさんにも請われて世界ツアーに加わっています) とにもかくにも「早送り」か? と勘違いしてしまうほどの超高速スピン & ステップ♪ もうね。同じ人間だとは、どうしたって思えませんって。