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此の度、公益財団法人 図書館振興財団様がまとめた『第20回 子どもの本この1年を振り返って2019年』の「おすすめ図書リスト■ノンフィクションの部■」で、拙著『平和のバトン〜広島の高校生たちが描いた86日の記憶』が数ある名作と共にセレクトされました。

 

同財団は、図書館事業の健全な発展を図り、国民の教育・文化の発展に寄与する目的で図書館(地方公共団体、教育機関、非営利)に対する助成事業を行い、長年にわたり図書館の振興に尽力されています。石井昭理事長は、その挨拶の中で「図書館に対する社会の認識を、無料で本が読めるところというレベルから、個人の自立を支援する教育の場であり、知的立国のインフラストラクチャーである、というレベルへと転換させていくことが、わが国の永続的な発展に寄与することを確信します」と、述べられています。

 

まさに図書館は、知の森。図書館そして書店の数と質は、その国の、そしてその地域の知性と品格の指標ともなります。子どもたちが本を読まなくなった、と云われて久しい。その理由は、教育や環境の変化など数え上げれば切りがありませんが、まずは、子どもたちが読みたいと思う、読むに耐えられる作品を作る我々作家の責任でもあると重く受け止めています。少しでも多くの子どもたちの血となり肉となる作品を生み出して行かなければならない。それが私たちクリエーターに課せられた責務であると考えます。

 

また拙著は、一般社団法人 霞会館 福祉事業委員会様のお力添えにより、弱視者のための「拡大写本」となって、公立図書館や国公立(特別支援)学校、病院に寄贈されました。

 

https://www.toshokan.or.jp/events/

 

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