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純粋無垢だった私の子供時代、街にはジングルベルが鳴り響き、いちごのショートケーキを手にした企業戦士のお父さんたちが溢れ返っていました。

まだウブだった私の青春時代、女の子はどんなプレゼントを喜ぶのか、まったくもって見当がつかず、お店の前を行ったり来たり。

ブイブイ云わせていた私のバブル時代、都内の名だたるイタリアン・レストランは一年前から予約で埋まり、飲み屋へ行けば、ドンペリ ロゼ(ピンク)は当たり前。人気ブランド店は入店制限するほどの盛況振りでした。

そして2020年聖夜。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、ただでさえ閑散とした街は、人っ子ひとりいなくなることでしょう。こうしてみると、キリスト教国ではないにも関わらずクリスマスは、戦後ニッポンの風物詩として定着していたことがわかります。

 

家族や大切なひとと過ごす静かなクリスマス・イヴ。あなたは、お母さんがサンタクロースにキスしている姿を見つけるでしょうか? (I Saw Mommy Kissing Santa Claus) 願いを込めてベッドにぶら下げた靴下を見詰めながら、ぐっすり眠りにつくことが出来るでしょうか? (Santa Claus is Comin’ to Town)  A Very Merry Christmas to you all, Let’s hope it’s a good one without any fear♪ あなたの元へ大切なひと、サンタクロースがやって来ますように。この小さな、小さな世界が、大きな愛で包まれますように。

 

そんな今年のクリスマス・イヴは、敬虔な気持ちを胸に抱いてゴスペルソング(霊歌=スピリチュアル・ソング)でお祝しましょう♪ ソウル・ミュージックに魅せられた私は、米南部へ行くと屡々、バプテスト教会の日曜礼拝に参加してゴスペルを堪能していました。

最初の動画は、ミシシッピ聖歌隊と並んで高い評価を受けているデトロイト聖歌隊(Detroit Mass Choir)が歌う迫力満点の『ザ・ストーム・イズ・パッシング・オーバー』(The Storm is Passing Over)です。続く動画は、ゴスペル・パイオニア・レユニオンの『ユー・キャント・ビート・ゴッド・ギビング』(You Can’t beat God Giving)。『ナッシング・フロム・ナッシング』などのヒット曲で知られると共にザ・ビートルズの『レット・イット・ビー』や『アビー・ロード』、ローリング・ストーンズの『スティキー・フィンガーズ』のレコーディングにも参加したあのビリー・プレストンさんが聴く者の心を鷲掴みにするグルーヴィーなオルガンを披露しています♪ ハレルヤ(Hallelujah)!

 

ゴスペルの指揮者は皆さん、いずれもキャラの濃いお方ばかり。ジミー・ドウェルさんのコミカルな指揮振りが心を和ませてくれます♪

こちらもキャラの強さでは一歩も後には引かないラルフ・H・グッドパストゥールさん。ヴィジュアルからして圧倒されてしまいます♪