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明日24日(月)22:00からNHKで、戦後75年特集『戦争童画集〜75年目のショートストーリー』が放送されます。この番組の制作に関わられた3人の日本を代表するクリエーターの方々と私とは、細い糸で繋がっています。

 

山田洋次さん。学生時代、今はなき大船松竹撮影所でアルバイトをしていた当時、ギシギシと音を立てて上がる古びた木造の喫茶室で、撮影スタッフの末席に滑り込んだ私は、松竹映画の屋台骨を支えておられた監督の雑談に聞き耳を立てていました。私が、「映画」という漆黒の闇に足を踏み入れた刻でした。

坂本龍一さん。かつてフランスで行われたコンサートツアーに同行し、ニューヨークのご自宅にもお邪魔して密着取材をさせて頂きました。紡ぎ出される繊細な音とは対照的な骨太の体躯と硬派な思想。私が、「音楽」の深淵に触れた刻でした。

そして吉永小百合さん。この国における最後の「映画女優」である彼女は、拙著『平和の栖(すみか)〜広島から続く道の先に』のオビに秀麗な献辞を寄せて下さいました。私が、改めて「平和」という言葉に込められた想いの丈に気づかされた刻でした。

 

75年間にわたり、私たち日本人が必死の想いで守り続けた「平和」。あの「戦争」を振り返ることで、その価値を改めて噛み締めたい。皆さんと共に。

 

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