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小学生の頃は、真冬でも短パンで過ごしていました。いつも膝小僧に赤チンを塗っていました。休み時間はドッジボールやスカートめくり(笑)、放課後は野球や駆けっこ、ザリガニやメダカ獲り。とにもかくにもからだを動かすことが大好きな悪ガキでした。今でこそ”作家”などと偉そうな肩書きを掲げてはいますが、図書室に篭もっていた記憶はほぼ、ありません。ただ、科学者であった父の書斎には、殊の外難解な専門書や文学全集、週刊誌が所狭しと積まれていたため、父がいない隙に分不相応な書物を訳もわからず読み耽ることが隠れた愉しみではありました。

 

小学生新聞の取材を受けたのは、今回が初めての経験。あの頃の自分のような不真面目な子どもたちは、拙著『平和のバトン〜広島の高校生たちが描いた86日の記憶』なんて読まないだろうな〜(苦笑)、と思いつつも、頭でっかちではない柔軟な発想力を持った、行動力のある子供たちが手に取ってくれたらどれほど嬉しいだろう、と思います。ページのどこかに必ず、あなたが知らず知らずのうちに受け取っているバトンの在処、そしてその意味を見つけることが出来るはずだから。

 

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