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  これまでこの連載では、SNSのネガティヴな面ばかりを綴って来ましたが、始めてみて良かったことも、もちろんたくさんありました。まずは、SNSを通じて多くの方々と出会えたこと。実際には、まだお目にかかっていない皆様からも、多くのことを学ばせて頂きました。また、様々な方々が多様な行動を実践されていることを知る良い機会にもなりました。お陰様でこのSNSも随分多くの皆様に読んで頂いているようです。

 

 物書きの立場から云えば、定期的に書くを持てたことが大きかった。「毎日、よく書かれますね」と幾人もの方々に云われますが、テーマさえ思いつければサクッと書けてしまうのでまったく苦にはなりません。作品執筆のウォーミングアップには、程良い分量です(それでも長文と云われますが…)

 

 プロの場合には、例えば週刊誌から寄稿の依頼を頂いたとしても、発売日の遅くとも10日ほど前には手離れしなければなりません。そのため今日、起こったことについて書くにしても、読者が実際に目にするまでのタイムラグをある程度、加味しなければならない。

その点、SNSであれば書きたい時に書きたいテーマですぐに書け、オンタイムで公開することが出来る。ささやかながらも「個」の媒体を持てたこと。これは思わぬ喜びともなりました(もちろん立場上、公に意見表明する場でもあるため責任も伴いますが)。基本的には取材ノート感覚で思いつくままに綴っているため、創作のベースとなるアイデアをアーカイヴ化出来たことも、デジタルならではの収穫でした。

 

 お気づきかとは思いますが私の場合は、マガジン・スタイルを念頭に投稿を行っています。政治・経済・社会問題について記す「巻頭・特集記事」、文化や芸術を扱った「文化欄」もあれば、お遊び感覚で書いている「風俗欄」も設けています。もちろん「告知・広報」も。

それぞれのコンテンツを、ネット上でどのように有機的に紐付けして行けるかは今後の課題です。ただ私の場合は、あくまでも「紙」が主戦場です。「紙」の世界の"常識"を不必要に引き摺ることなく、さりとてネットに迎合することもなくいかに継続して行くか、行けるか。これもひとつの挑戦です。

 

気に入って頂ければ私の投稿はどれも自由にシェア、リツイートして頂いて結構ですので、今後とも末永くご贔屓のほど、宜しくお願い申し上げます。