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私が昨年48日に投稿し、新型コロナウイルスに立ち向かう最後の切り札”(Ace in the hole)として希望を託して来た寄生虫感染症薬『イベルメクチン』(Ivermectin) の治験結果が、ここに来て世界各国の研究機関から続々と報告されています。

 

端緒となったのは同月3日、オーストラリアのビクトリア感染研究所 (Victorian Infectious Diseases Reference Laboratory)の研究グループが、ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智 北里大学特別栄誉教授が微生物(放線菌)から発見した物質アベルメクチンから作られた『イベルメクチン』に、新型コロナウイルスの増殖抑制効果があったと国際抗ウイルス研究協会の公式医学雑誌『Antiviral Research』に投稿したことでした。

 

あれから 8ヶ月余り、マスメディアはまったくと云って良いほど報じていませんが、現時点において世界 29ヶ国で 79の臨床試験が粛々と行われています。内、試験完了件数は 18に上り、第Ⅲ相にまで進んでいる治験件数も35に達しているため、今春にかけて次々と結果が発表されるものと思われます。

今月 4日付の英『デイリー・メール』紙によれば、英リバプール大学のアンドリュー・ヒル博士が臨床試験結果を分析したところ、『イベルメクチン』を投与した573人の新型コロナウイルス患者では8人、プラセボ(偽薬)を投与した患者 510人では44人が死亡。『イベルメクチン』が致死率を大幅に減少させる可能性が認められたとのことです。

 

メイド・イン・ジャパンであるかどうかはさて置き、『イベルメクチン』は米食品医薬品局(FDA)にも承認され、30年以上にわたりヒトの寄生虫感染症の薬剤として使用されて来たため、副作用の有無など安全性についてはすでに確認済みです。また、既存薬であるため十分にストックがあり、すぐにでも量産出来ることから、薬効が認められさえすれば、先進国であろうが開発途上国であろうと、即座に世界中に供給されることもメリットとして挙げられます。

 

云うまでもなく、インフルエンザワクチンのようなタンパク質由来ではなく、「mRNAワクチン」や DNAを組み込んだ「ウイルススペクターワクチン」であるため副作用の有無が未知数である新型コロナウイルスワクチンを接種するよりも、効果的な治療薬を投入する積極的対応の方が遙かに好ましいわけです。『イベルメクチン』が世界を救う特効薬となるか否か。刮目して今後の進展を見守って行きたいところです。

 

『イベルメクチン』の詳細は、学校法人 北里研究所 北里大学 大村智記念研究所 感染制御研究センター・感染創薬学講座の公式HPをご覧下さい。