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子どもの権利保護団体 セーブ・ザ・チルドレン(CRC)のポスターには「無辜な子どもたちさえもがテロリスト(治安部隊)の標的になっています」(EVEN INNOCENT CHILDREN TARGETED BY THE TERRORISTS)とあります。

 

軍事クーデター以降初の「国軍記念日」が開催された昨日のミャンマー連邦共和国では、危惧していた通り全国で抗議デモが激化し、同国の人権団体 政治犯支援協会(AAPP) の調べによれば、これまでに423名もの市民が治安部隊によって殺害されています。僅か1日で100名以上の命が奪われたこととなります。

 

子どもたちの命が危険に晒されています。デモに参加していなくとも、家屋に押し入った治安部隊に射殺されたり、流れ弾に当たって命を落とす子どもたちが急増しています。加えて、子どもの権利保護団体 セーブ・ザ・チルドレン(CRC) は、今月23日段階で 488名の学生が治安当局に拘束されており、その内、少なくとも20名は高校生であること。拘留中に食事が与えられなかったり、赤十字国際委員会(ICRC) が防止を訴える拘禁中の性的暴行が行われているのではないかと警告を発しています。

 

これが軍事独裁政権です。丸腰の市民を殺戮し、子どもたちにも銃を向ける。これまでの例から云っても軍隊は、ひと度、引き金を引けば、躊躇なく発砲を繰り返す”暴力組織”へと変貌し、感情を失った兵士たちの歯止めは効かなくなります。今回の軍事クーデターにおいても当初は、狙撃兵がデモ隊のリーダーを狙い撃ちしたとの噂が流れていましたが、今や無差別殺人へと姿を変えつつあります。

ミャンマーの子どもたちの声はあなたに届いていますか? それとも、あなたの耳は節穴でしょうか?

 

 

【写真】 『Mizzima TV』のフェイスブックより転載。