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グランデ・リオの今年のハイーニャダ・バテリアは女優のパオラ・オリヴェイラさん。

 

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年は史上初めて中止を余儀なくされ、今年も開催が延期されていたブラジル連邦共和国リオデジャネイロのカルバナルが先月末、晴れて催されました。待ちに待ったカリオカたち(Carioca)は、サンバのリズムと共に息を吹き返したことでしょう♪

 

夢にまで見た檜舞台。サンボドロモ(Sambódromo)と呼ばれるメイン会場でのパレード(Desfile)で優勝を飾ったエスコーラ・ジ・サンバ (Escola de Samba)は、グランデ・リオ (The Grêmio Recreativo Escola de Samba Acadêmicos do Grande Rio)。1958年に創設されたグランデ・リオにとっては悲願の初優勝となりました(Grupo A)。

同エスコーラの今年のテーマ曲、サンバ・エンヘード(Samba Enredo)は” Fala, Majeté! Sete chaves de Exu”(話してマジェテ! エシュ [Exu7つの鍵)。「エシュ」とは、ブラジルの土俗宗教における守護神で、昼夜や老若、破壊と建設、善悪の交差点に立つ霊界のメッセンジャーとされています。現世のみならず精神世界においても、エシユの許しがなければ何も成すことが許されない絶対神です。

 

サンボドロモの華は、何と云ってもバテリア(Bateria)の先頭に立ってリズム隊を率いるハイーニャ・ダ・バテリア(Rainha da Bateria)。”バテリアの女王”と称されるだけあって女性ダンサーの頂点に位置し、3,000〜5,000名ものメンバーを抱える各エスコーラの花形的存在です♪これまでリオデジャネイロのカルバナルには2度参加する機会に恵まれましたが、3度目は一体いつになることやら。映像を観るだけでも俄然、ラテン魂が掻き立てられます。

 

これまでに6度も優勝を果たしている名門エスコーラ パライソ・ド・トゥイウチ(G.R.E.S. Paraíso do Tuiuti)のハイーニャダ・バテリアを務めたマヤラ・リマさんの驚愕のパッソをご堪能下さい♪ 単調に思われ勝ちなサンバのステップにも、様々なバリエーションがあることが良くわかります。こちらはあくまでもエンサイオ(Ensaio)、リハーサル中の映像なので、衣装もリマさんの普段着ですので悪しからず!