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夢窓国師作の瑞泉寺の書院庭園。天女洞や滝、池、中島をすべて備えた珍しい池泉式庭園です

 

   多数の皆様からブログのタイトル『遊戯 夢窓』の由来についてお尋ねがありましたので、ここで簡単にご説明させて頂きます。「遊戯(ゆげ)」とは、文字通り「遊戯(ゆうぎ)」のこと。そもそもは仏語で、一切の束縛を脱した自由自在の境地にあることです。

 

木造夢窓国師座像(瑞泉寺蔵)。  また、「夢窓(むそう)」は、私の実家がある鎌倉の名刹 瑞泉寺を建てた夢窓疎石 (夢窓国師)から二文字を拝借しました。国指定名勝の瑞泉寺は臨済宗円覚寺派の寺院で、一年を通してつつじや牡丹、水仙が咲き誇る鎌倉随一の「花の寺」として知られています。七朝帝師とも称された夢窓国師は庭園の設計でも名高く、同寺院のみならず世界遺産に登録されている京都の西芳寺や天龍寺も手掛けておられます。私自身はまっこと信仰心が希薄な浄土宗の信徒ではありますが、瑞泉寺や夢窓国師が参禅された建長寺、浄智寺は青春時代に度々訪れた想い出深いお寺さんです。

   夢の窓で心にまかせて自由自在に振る舞う。転じて「徒然なるままに戯れる」という意味を込めて名付けました。

木造夢窓国師座像(瑞泉寺蔵)。

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